水谷豊さんが監督・主演の映画、
『 TAP THE LAST SHOW 』。
それは、
ショービジネスの栄光と影
を描いた映画です。
挫折は誰にでも訪れえますが、
一見すると華やかなショービジネスの世界
だけに、その落差は大きくなりえます。
株の世界の格言に、
「 山高ければ、谷深し 」
という言葉がありますが、
水谷豊さん演じる渡新二郎は、
山の頂点から落ちました。
ショービジネスの栄光と影。
水谷豊さんのこだわりは、
それをどのように描くのでしょうか?
物語の始まり
物語の主人公は、
水谷豊さん演じる渡新二郎。
かつて天才と称えられた、
タップダンサーです。
今は足を引きずり、酒におぼれる毎日。
ケガの原因は、
自身の絶頂期に起きました。
自分のダンスなら、
観客を感動のその先へと連れて行ける
そう思った渡新二郎は、
危険な挑戦をしました。
落ちたら大ケガをする、
高所でのタップダンスです。
演技は進み、
自身も観客も興奮の最高潮に達した瞬間、
落ちていき舞台に叩きつけられます。
その事故から10数年。
足を引きずりながら、
酒におぼれて生きてました。
そんな渡に、
古い知り合いの劇場支配人である毛利から
「最後のショーを演出してほしい」
と依頼されます。
どうやら毛利は劇場を閉館するようで、
最高のショーで締めくくりたいようです。
渡は、しぶしぶ引き受けます。
そんな渡のもとに
ショービジネスの影の部分に苦しむ
若手ダンサーが集まってきます。
渡は「自分が垣間見た世界を、
若いダンサーに託そう」と決意し、
再びタップダンス、ショービジネスの世界と
向き合うのです。
ショービジネスの光と影
今回の作品は、
「ショービジネスの世界をしっかり描く」
という
水谷豊さんの思いから始まりました。
23歳の時にブロードウェーで知った、
ショービジネスの光と影、
それが出発点です。
ダンスだけで食べていけるプロ
それが理想としてありながら、
現実はそうはいかない。
トップダンサーであっても、
自分で教室も持って生徒を集めなければ
ダンスで食べてはいけません。
理想と現実のギャップ。
この映画はその現実の姿を、
しっかりと描くために構想されたそうです。
そのために、
タップダンスにもこだわった
そうです。
オーディションで総勢300人強ダンサーが
選ばれました。
その中からメインキャストの若手5人
を選抜しています。
ダンサーの振り付けとして、
ダンサーであり振付師のHIDEBOHさんが
参加しています。
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