forest-868715_640.jpg

今回から12回に分けて、
フジテレビの月9ドラマ『 ラヴソング 』
の第3話について書きます。


今回は、「 物語の始まり 」の内、
開店前のクラブ「 S 」での
神代公平と佐野さくらの練習風景
をお送りします。


神代公平への憧れと恋心のような感情。


佐野さくらへのカウンセラーとしての
大人の対応。


この2人の意識のギャップが
この場面の空気を作っています。


そしてこの意識のギャップは、
今後の神代公平の行動と
佐野さくらの想いのすれ違い
となって物語を彩るのです。


「陽性転移」につながる伏線


場所は、開店前のクラブ「 S 」。


神代公平と佐野さくらが、
ライブに向けて練習しています。


神代の演奏で、佐野さくらが歌うようです。


なかなか最初の1声が出せない
佐野さくら。


そこで神代が緊張をほぐします。


世間話として出身地を聞き、
佐野さくらが広島出身と知ります。


広島なら広島カープか
ということで神代は、
広島カープのテーマを弾きます。


うれしそうな、佐野さくら。
神代に好きかと聞くと、
「別に」という気のない返事。


それにイラッとくる、佐野さくら。


神代は仕事として、
緊張を解す手段で広島カープ
の演奏をしました。


しかし佐野さくらは、
憧れの神代先生が
自分の大好きな広島カープに興味がある
と思いはしゃいでいました。


そこで神代のそっけない返事。


このギャップが後に、
「 陽性転移 」のテーマに関わるのです。


広島カープより大切なもの


神代はそのまま世間話を続けます。


「 カープが好きなのにどうしてこっちに? 」
という神代の問いに、


佐野さくらは
「 カープより好きな親友がこっちにいる 」
という答えです。


神代が、「 この前の? 」
という風に話しを振り、
佐野さくらは神代に勘違いされないように、
「 女の方 」と伝えます。


神代は、
「 ああ、真美ちゃん 」
と受け、
「 その後、体調は? 」
と聞きます。


前回、中村真美が倒れて、
佐野さくらは神代に助けを求め、
救急で病院に行ったのでしたね。


佐野さくらは「 まあまあ 」
と返事をし、


その流れから神代は
「 どんな子? 」
と聞き、


佐野さくらは自慢するように、
「 超かわいくて、みんなほれる 」
と興奮して言います。


信用しない神代に佐野さくらは、
「 カープの応援で一緒に写っている写真 」
を見せます。


神代は「 超美人じゃん 」といい、
佐野さくらはうれしそうに微笑みます。


佐野さくらの緊張を一気に解した、
広島カープの話題。


佐野さくらにとって、その広島カープよりも
中村真美の方が大切なのです。


神代はそれを知りました。


今後の神代の行動に、
どう影響するのでしょうか?


仕事の対応と自分の気持ちの線引き


神代の「 なに笑ってんの? 」という問いに、
佐野さくらは「 年寄りっぽい 」という答え。


神代は「 佐野さんよりずいぶん年上だから 」
「佐野さんの親御さんと同じぐらいかな」
とつぶやきます。


そこで神代は思いついて、言います。


「 佐野さんの親御さんも、
ライブに呼んだら? 」


佐野さくら、短く「いないんで」と。


神代は「 両方とも? 」
と突っ込んで聞きます。


佐野さくらは、
「 母親がガンで死んで施設で育った 」
と打ち明けます。


神代は「お父さんは?」と
さらに突っ込んで質問し、
佐野さくらの答えは、「 知らない 」です。



神代公平の中では、
自分が佐野さくらの両親と同じくらいの年齢、
という意識があるようですね。



それは神代公平に、
佐野さくらから1歩線を引いた、
大人の対応をされます。


そんな神代公平は、
佐野さくらの母親は亡くなり、
父親は不明という
複雑な情況を知ります。


カウンセラーとしては助けるでしょうが、
自分の気持ち的には仕事として線引きする。


そんな対応になるでしょうね。


突っ込んで両親のことを聞いたのは、
カウンセラーとしてでしょう。


一方の佐野さくらは、
憧れの神代先生だからこそ教えた
のでしょうね。


宍戸夏希が相手であれば、
いわないか、もう少し抵抗があった
と思います。


ちなみに、
佐野さくらの亡き母親が好きだった曲が、
『 500マイル 』でした。

» 「 佐野さくらの思い切り 」 は、こちらです。