今回から12回に分けて、
フジテレビの月9ドラマ『 ラヴソング 』
の第3話について書きます。
今回は、「 物語の始まり 」の内、
開店前のクラブ「 S 」での
神代公平と佐野さくらの練習風景
をお送りします。
神代公平への憧れと恋心のような感情。
佐野さくらへのカウンセラーとしての
大人の対応。
この2人の意識のギャップが
この場面の空気を作っています。
そしてこの意識のギャップは、
今後の神代公平の行動と
佐野さくらの想いのすれ違い
となって物語を彩るのです。
「陽性転移」につながる伏線
場所は、開店前のクラブ「 S 」。
神代公平と佐野さくらが、
ライブに向けて練習しています。
神代の演奏で、佐野さくらが歌うようです。
なかなか最初の1声が出せない
佐野さくら。
そこで神代が緊張をほぐします。
世間話として出身地を聞き、
佐野さくらが広島出身と知ります。
広島なら広島カープか
ということで神代は、
広島カープのテーマを弾きます。
うれしそうな、佐野さくら。
神代に好きかと聞くと、
「別に」という気のない返事。
それにイラッとくる、佐野さくら。
神代は仕事として、
緊張を解す手段で広島カープ
の演奏をしました。
しかし佐野さくらは、
憧れの神代先生が
自分の大好きな広島カープに興味がある
と思いはしゃいでいました。
そこで神代のそっけない返事。
このギャップが後に、
「 陽性転移 」のテーマに関わるのです。
広島カープより大切なもの
神代はそのまま世間話を続けます。
「 カープが好きなのにどうしてこっちに? 」
という神代の問いに、
佐野さくらは
「 カープより好きな親友がこっちにいる 」
という答えです。
神代が、「 この前の? 」
という風に話しを振り、
佐野さくらは神代に勘違いされないように、
「 女の方 」と伝えます。
神代は、
「 ああ、真美ちゃん 」
と受け、
「 その後、体調は? 」
と聞きます。
前回、中村真美が倒れて、
佐野さくらは神代に助けを求め、
救急で病院に行ったのでしたね。
佐野さくらは「 まあまあ 」
と返事をし、
その流れから神代は
「 どんな子? 」
と聞き、
佐野さくらは自慢するように、
「 超かわいくて、みんなほれる 」
と興奮して言います。
信用しない神代に佐野さくらは、
「 カープの応援で一緒に写っている写真 」
を見せます。
神代は「 超美人じゃん 」といい、
佐野さくらはうれしそうに微笑みます。
佐野さくらの緊張を一気に解した、
広島カープの話題。
佐野さくらにとって、その広島カープよりも
中村真美の方が大切なのです。
神代はそれを知りました。
今後の神代の行動に、
どう影響するのでしょうか?
仕事の対応と自分の気持ちの線引き
神代の「 なに笑ってんの? 」という問いに、
佐野さくらは「 年寄りっぽい 」という答え。
神代は「 佐野さんよりずいぶん年上だから 」
「佐野さんの親御さんと同じぐらいかな」
とつぶやきます。
そこで神代は思いついて、言います。
「 佐野さんの親御さんも、
ライブに呼んだら? 」
佐野さくら、短く「いないんで」と。
神代は「 両方とも? 」
と突っ込んで聞きます。
佐野さくらは、
「 母親がガンで死んで施設で育った 」
と打ち明けます。
神代は「お父さんは?」と
さらに突っ込んで質問し、
佐野さくらの答えは、「 知らない 」です。
神代公平の中では、
自分が佐野さくらの両親と同じくらいの年齢、
という意識があるようですね。
それは神代公平に、
佐野さくらから1歩線を引いた、
大人の対応をされます。
そんな神代公平は、
佐野さくらの母親は亡くなり、
父親は不明という
複雑な情況を知ります。
カウンセラーとしては助けるでしょうが、
自分の気持ち的には仕事として線引きする。
そんな対応になるでしょうね。
突っ込んで両親のことを聞いたのは、
カウンセラーとしてでしょう。
一方の佐野さくらは、
憧れの神代先生だからこそ教えた
のでしょうね。
宍戸夏希が相手であれば、
いわないか、もう少し抵抗があった
と思います。
ちなみに、
佐野さくらの亡き母親が好きだった曲が、
『 500マイル 』でした。