前回は「物語の中編」
「さようなら」
をお送りしました。
すれ違いの中
成長し自立した佐野さくらは、
去っていきました。
今回は「物語の後編」
「それぞれの道」
をお送りします。
佐野さくらとのつながりが、
切れた神代公平と
つなげるために動けた空一。
神代公平の傍には、
いつものように宍戸夏希。
佐野さくらの傍には、
いつものように空一。
いつもの関係のようで
ちょっと変化した、それぞれの関係。
成長し再生した結果、
2人はそれぞれの道を歩みます。
それぞれ、
いつもの存在を隣に置きながら。
2人の夢の終わり
佐野さくらがいなくなってから
しばらく経ち、
場所はクラブ「S」です。
ギターを弾いている、
笹裕司。
あいかわらず、
音楽に関わって生きています。
独り飲んでいる神代公平。
中村真美がやってきます。
待ち合わせのようです。
「さくらと会ってきた」
と切り出す、中村真美。
もらったメッセージに、
住所が書いてあったようです。
教えてもらいたそうな神代公平に
「誰にも言うなと言われている」
と釘をさします。
「逃げたと思っていたけど、
前へ進むために決めたことだった」
と会って確かめてきた、中村真美。
神代公平に佐野さくらからの伝言
をします。
「音楽がんばってください」
「先生の曲聴くこと、楽しみにしています」
音楽のことに限定した伝言をして
去ろうとする中村真美に、
神代公平は確かめます。
「まだ音楽はしているのか」と。
「整備士の仕事をしている」
「新しい事になれるのに精一杯」
音楽どころではない」
と答える、中村真美。
「頑張っている様子に安心した」
と答えつつ寂しそうな、
神代公平。
佐野さくらとの音楽の夢は
終わりました。
渡辺涼子のアドバイス
料理専門学校では、
空一が遅くまで残って
キャベツの千切りをしてます。
渡辺涼子がやってきて
空一を労いますが、
「さくらの方ががんばってる」
と空一は答えます。
自分がしっかり地に足をつけること
に目が向いているようです。
「空一君らしくない」と言い、
佐野さくらを諦めずに追いかけろ
と背中を押す、渡辺涼子。
見事なキャベツの千切りを披露します。
空一の背中をしっかりと押す、
渡辺涼子。
堅実に成長しようとしている空一に、
それでは佐野さくらに届かない
と発破をかけます。
空一の相談役のような役割を果たす、
渡辺涼子。
空一を「空一らしく」行動させ、
佐野さくらの下へと走らせます。
神代公平の本当の気持ち「見つかる」
場所は、宍戸夏希の家。
深夜です。
神代公平が
声のリハビリの本を返しに来ます。
また音楽をやるであろう
佐野さくらのために借りていた
のでした。
自棄になりクラブ「S」で飲んでいた、
神代公平。
笹裕司に追い出されて、
宍戸夏希の家に来たようです。
そういえば
第1話でもクラブ「S」に泊まる
ことを断られて、
宍戸夏希の家に来たのでした。
そんな神代公平に
ビールを渡す宍戸夏希。
神代公平は本音をしゃべります。
佐野さくらが傷つくと知った上で、
音楽をやろうと提案したこと。
自分の音楽のためには、
佐野さくらの歌声が必要だったこと。
たいした才能もないのに、
40歳も過ぎて夢の続きを見てるのか、
と思っていたこと。
でも本当の気持ちは違っていたこと。
佐野さくらがいたから音楽をやったのだと。
心の奥底の恋心
珍しく本音を素直に語った神代公平に、
佐野さくらに恋をしていたのかと
宍戸夏希はからかい気味に問います。
素直に認めた神代公平に追加のビールを渡し、
「音楽は逃げない」と告げ、
「音楽さえ続けていれば、
佐野さくらに届くかもしれない」
と神代公平を勇気付けます。
宍戸夏希に「かわいい」
と告げる、神代公平。
「知ってる」と
得意げな宍戸夏希。
そういえば、
佐野さくら役の藤原さくらさんの曲にも
『かわいい』
という曲がありましたね。
眠くなったから泊まっていくと
ソファーにダイブする、
神代公平。
起こそうとする、
宍戸夏希。
2人のいつものパターンです。
翌朝
起きてきた宍戸夏希は、
キーボードを弾いている神代公平
に気づきます。
うれしそうに、
そっとしておく宍戸夏希。