前回は「 物語の中編 」
弦巻竜介から告げられる、
夢の終わり
までをお送りしました。
弦巻竜介の前から
愛想笑いで防御して立ち去る、
佐野さくら。
今回は「 物語の後編 」
再生への想い
をお送りします。
笹裕司の誕生会で
本気の言葉でぶつかる、
神代公平と宍戸夏希。
ショックを受ける佐野さくらに告げる、
神代公平の「 再生への想い 」。
2人の想いはすれ違い、
佐野さくらのノドには
異変が発見されます。
今日は笹裕司の誕生会
クラブ「 S 」前の路上。
中へ入る、佐野さくら。
今日は笹裕司の誕生会です。
ステージの中央に笹裕司を置き、
祝っています。
笹裕司は挨拶をしながら、
カウンターのいつものメンバーのところへ。
62歳の笹裕司の誕生日。
「 笹やん、かわんねーなー 」の
星田和夫のセリフを受け取って、
「 しわ増えたけどね 」
と茶化す宍戸夏希。
「 おなじだろー 」
と笹裕司に言われます。
佐野さくらにバースデーソング
をリクエストする、笹裕司。
練習してないから無理と断る、
佐野さくらに、
新曲でいいからと
新曲の話題になります。
宍戸夏希が知っている、
新曲の秘密。
神代公平と宍戸夏希以外、
まだ知りません。
タブーに触れる話題
新曲をほめる増村泰造、
曲と詞のどっちが先立ったの?
と問い掛けます。
「 曲が出来てから詞をアテたんだよね 」
とワケ知り顔で語る、星田和夫。
新曲の話題になり表情が硬い、
宍戸夏希。
佐野さくらは
「 最初は違う曲に合わせて書いていた 」
「 前日に神代公平がひらめいた 」
「 そして、全然別の曲になった 」
と純粋に語ります。
新曲の秘密を知っている宍戸夏希、
怒り心頭な様子です。
「 天才ですよね 」という佐野さくらに、
必死に否定する神代公平。
宍戸夏希の様子が気になっている
ようです。
「 自分も負けられないと
頑張って詞を書き直した 」
「 神代公平も手伝ってくれたけど
難しかった 」
と神代公平の方を気にしながら
神代公平を持ち上げる、
佐野さくら。
「 音楽って、
ああやって作って行くんですね 」
と語る、佐野さくら。
「 うん、まぁ初めてだから 」
と煮え切らない返事の神代公平。
大変だけど楽しかったと
純粋に話す佐野さくらを、
「 がんばったねぇー 」
「 根性あるよ 」
と労わる、増村泰造。
奥の客に呼ばれる笹裕司、
神代公平に「 コードを書いて 」
と依頼し、
去っていきます。
亡き姉・春乃への想い
笹裕司の誕生会。
主役の笹裕司が立ち去った後、
宍戸夏希は言います。
「 公にぃさぁ、
ちゃんと話したほうが
いいんじゃないの? 」
沈黙したままの神代公平、
何のことか分からない佐野さくら。
お祝いの
曲の準備をしている増村泰造に
呼ばれる神代公平。
立ち上がり歩いて行く神代公平、
それを見つめる宍戸夏希。
神代公平が去ったあと、
宍戸夏希は佐野さくらに語りかけます。
自分の姉の春乃のこと。
以前、春乃と神代公平が恋人同士で
ユニットを組んでいたこと。
ステージの星田和夫や増村泰造のそばで
曲のコードを書いていた、神代公平。
宍戸夏希の深刻なようすに気づき、
宍戸夏樹のそばに帰ってきます。
神代公平を無視して
佐野さくらに語りかける、宍戸夏希。
あの曲は自分の姉のための曲だと。
佐野さくらのための曲じゃないと。
「 どうしてもあの曲を世に出したかった 」
という神代公平の気持ちを推し量り、
なだめる神代公平を無視して話します。
神代公平は春乃がなくなったのを自分のせい
と思っていること。
そのため
ずっと春乃を忘れられなくて、
佐野さくらに春乃の影をみていること。
ショックを受けて椅子をたおす、
佐野さくら。
本気の言葉でぶつかる2人
宍戸夏希たちの
尋常でないようすに心配する、
増村泰造。
「 空気が悪くなってきた 」
「 お誕生日会だから、お祝いの席だから 」
となだめる、増村泰造に、
「 大丈夫だから 」と合図する神代公平、
宍戸夏希を止めます。
感情が爆発する、宍戸夏希。
「 お姉ちゃんが、かわいそうじゃない!? 」
「 アレはおねえちゃんの曲でしょ!!! 」
と神代公平の手を振り払います。
「 オレの曲だよ!! 」
「 あれはオレが作ったんだよ!!! 」
と本気の言葉をあらわにする神代公平。
睨み合う、神代公平と宍戸夏希。
佐野さくらは愛想笑いをして
「 勘違いしちゃってました 」
「 私、はずかしー 」
と飛び出して行きます。
本気の言葉でぶつかり合う、
宍戸夏希と神代公平。
佐野さくらはいたたまれなくなり、
「 愛想笑いで防御して 」
飛び出します。
再生のための曲
クラブ「 S 」を飛び出した
佐野さくらを追いかける、神代公平。
速い佐野さくらを
必死に追いかける神代公平、
追いついてその想いを語ります。
「 確かにあの曲は
春乃ともう一度、
音楽をやっていくために作った曲 」
「 再出発のための曲 」だったと語ります。
再生のための曲ということですね。
春乃が亡くなり、
自分は音楽を続けてはいけない人間
だと思った神代公平。
佐野さくらと出会って
もう一度音楽を続けてみようと思った
と語ります。
「 春乃が佐野さくらと出会わせてくれた 」
「 だから佐野さくらに歌って欲しい 」
と本気の言葉で話します。
佐野さくらは
「 先生は、私のこと見てくれてますか? 」
「 先生が好きで好きで大好きなんです! 」
とその想いをぶつけます。
「 私のこと、どう思ってますか? 」
という佐野さくらの想いに、
一瞬ちゅうちょした神代公平、
「 一緒に音楽をやりたい 」
と無難な答えを返します。
離れて行く佐野さくら、
「 私は春乃さんじゃない 」
泣きながら去って行く、
佐野さくら。
一緒に音楽がやりたい、神代公平。
神代公平の恋人にもなりたい、
佐野さくら。
2人の想いはすれ違います。
なだめる。声を掛けられず。独りで思い出す。
クラブ「 S 」では、
星田和夫が宍戸夏希を慰めています。
「 宍戸夏希の気持ちは分かる 」
という星田和夫に
「 神代公平には白衣は似合わない 」
「 神代公平にとって、でかいチャンス 」
と神代公平の音楽を応援する、
増村泰造。
ぶつかる2人をなだめる、笹裕司。
「 笹ヤンの誕生日なのに 」
とあやまる宍戸夏希に、
気にしないようにと言い、
「 落ち着いたら、さくらちゃんと
もう一度話したほうが良い 」
と諭す、笹裕司。
中村真美の部屋に帰った、
佐野さくら。
夜、布団にくるまり、眠ります。
その背中を心配そうにみつめる、
中村真美。
神代公平は部屋でギターを
弾いています。
立ち上がり、
佐野さくらと作業した、
新曲の五線譜を眺めます。
佐野さくらの落書き、
指導した思い出。
それを破る神代公平。
失恋して前へ進む
翌朝、中村真美の部屋。
朝、起きてこない中村真美を心配しつつ、
出かける、佐野さくら。
布団の中で佐野さくらが心配そうな、
中村真美。
場所は新宿総合病院の庭。
大好きな『 500マイル 』の歌を歌い、
病院の庭を歩く、佐野さくら。
湯浅志津子が話しかけます。
ご機嫌なようすの佐野さくらに、
なぜ?と問いかけます。
「 失恋したから 」
という佐野さくらに、
失恋したのになぜ?と
問いかけます。
「 諦めてスッキリしたのかも 」
と佐野さくら。
「 その人は誰?どんな人? 」
と、さらに問う湯浅志津子。
「 ここで働いてますよ 」
「 おっさんなのに、かっこよくて
独身で、本当はやさしい 」
と神代公平への想いを語ります。
諦める必要があるのはなぜか?と
問う湯浅志津子に、
「 次に進みたいから 」
「 もう、充分、幸せもらった 」
「 もったいないぐらいの、夢をもらった 」
と本音の言葉で語ります。
視線の先の病院の入り口からは、
女性看護士と患者、
そして神代公平が出てきました。
それをみて、立ち去る佐野さくら。
気づく人、気づかない人。
佐野さくらの
そのいきなりの変化に戸惑う、
湯浅志津子。
神代公平をみつけて、挨拶します。
今日はもう帰るところだという、
神代公平。
話している内に、
佐野さくらの話していた
「 かっこいい、おっさん 」が
神代公平だと気づきました。
神代公平と佐野さくらが去った方向を
意味深にみる、湯浅志津子。
釣られて見る、神代公平。
意味は分かっていません。
病院の待合室で待っている、
佐野さくら。
通りかかる車椅子。
苦労している様子に自然と
「 押しますか? 」
と声を掛ける、佐野さくら。
手伝いをしているうちに、
名前を呼ばれます。
神代公平は道を歩いています。
近くを通る、若者。
新宿総合病院では、
増村泰造が佐野さくらの検査
をしています。
検査後、待合場所であくびをして待つ、
佐野さくら。
真面目な表情でやってきた
増村泰造が話しかけます。
検査で撮ったノドの画像をみせる、
増村泰造。
ノドの異常を指摘し、
詳しい情況を知るために
精密検査の提案をします。
成長と再生の物語
トップレコードのビルに到着した、
神代公平。
出迎えるのは、
弦巻竜介と男性、
そして
杉浦琴乃さん演じる女性です。
この2人は、
佐野さくらが神代公平を誘った、
新曲のお疲れ会
にも後から合流しました。
エレベーターに乗り込む、
神代公平たち。
扉が閉まります。
弦巻竜介は、
神代公平が作った新曲が
「 20年前のもの 」と
知っているのでしょうか?
宍戸夏希がしゃべっている時、
近くにいなかったようです。
もしまだ知らないのであれば、
それが「 シェリルへの曲提供 」で
どんでん返しがあるような気がします。
神代公平の再生へと掛ける想いが、
今回第7話で明らかになりました。
春乃との再生、
再出発のために用意していた曲。
それが今回佐野さくらとの新曲
『 好きよ好きよ好きよ 』
のために使用した曲でした。
春乃への想いと音楽への想い
を切り離せず、
音楽人生を前へ進めなかった
神代公平。
春乃との再生のための曲を使うことで、
春乃への想いと共に
「 前へ進む 」覚悟ができたようです。
成長と再生のドラマ、『 ラヴソング 』。
神代公平は
再生して前へ進めるのでしょうか?
佐野さくらの成長は報われて
ハッピーエンドになるのでしょうか?
トレンド川柳
新曲の 話題それぞれ ギャップあり
あふれだす 姉への想い 語りだす
それぞれの 本気の言葉 ぶつかって
再生の ためのあの曲 取り出した
失恋し 前へ進んで 晴れ晴れと
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