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今回から3回にかけて、
フジテレビの月9ドラマ『 ラヴソング 』
の第8話について書きます。


今回は、「 物語の前編 」、
「ただ傍にいる空一」
をお送りします。


中村真美に宣言し、
野村健太と渡辺涼子からアドバイスされた、
空一。


佐野さくらが傍にいて欲しい時、
傍に居ます。


失敗できない想い



前回のクラブ「S」での
新曲お披露目会。


ぶつかる、
神代公平と宍戸夏希。


佐野さくらに新曲への想い
をぶつける神代公平。


「私は春乃さんじゃない」
と泣きながら去る、佐野さくら。


佐野さくらに宍戸春乃の影を見て、
「再生のための曲」
の封印を解いた神代公平。


音楽と春乃への想いを胸に、
前へ進む覚悟で
「再生のための曲」
を使いました。


神代公平の音楽への想いは、
春乃への想いと
切り離せないものに
なっています。


ですから
始めはギターすら
演奏できませんでした。


カウンセラーの仕事としてすら
渋り
前へ進もうとあがく、
春乃の影のある佐野さくら
に接して
やっとギターを手に取れました。


佐野さくらに想いを告げられましたが、
その個人的な想い
には答えられませんでした。


「春乃への想い」からでしょうか?
それとも
20歳以上離れた、親子ほどの年齢差
からでしょうか?


若い頃のように突っ走れない、
神代公平なのです。


軽く見られる神代公平


前回、精密検査の日を決めるように
増村泰造に言われる、佐野さくら。


仕事の都合もあるからと
上司に相談すると告げます。


神代公平は知っているのか
と増村泰造。


神代公平に佐野さくらを支えさせよう
と考えているようです。


そんな神代公平は
トップレコードと「シェリルの新曲」
のことで打ち合わせしています。


大物のシェリルは同席しておらず、
トップレコード側に意向を伝えて、
神代公平に曲を書かせようと
しているようです。


気合を入れて聴いている、
神代公平。


バラード調の曲で『恋の中』のような曲
をリクエストされました。


弦巻竜介も同席していますが、
控えめな発言に徹しています。


トップレコード側は、
どうやら神代公平を軽く見ている
ようです。


神代公平、弦巻竜介、
その他のトップレコードの人間。


それぞれ温度差があります。


傍で支えると宣言


精密検査をする、佐野さくら。


その頃、中村真美の家では
空一と中村真美が話しています。


佐野さくらの心配をする、
中村真美。


ギターの練習もしてないようで、
やたら早く帰ってくるし、
空元気のような態度
が気にかかっているようです。


神代公平との関係やデビューの話が
気になります。


中村真美に頼らないように
「自立」しようとしていると、
空一。


それでも心配する中村真美に
「オレがいる」
とカミながら決める空一。


締まらない空一なのでした。


その頃、神代公平は、
部屋で『恋の中』を聴いています。


1度はあきらめた
「過去の神代公平」との勝負。


佐野さくらのデビューのために、
気合を入れてギターを手にします。


勇気の充電。


夜遅く帰ってくる、
佐野さくら。


中村真美の部屋には、空一がまだ居ます。


残業かとたずねる中村真美。
ノドの検査のことは知りません。


話題を部屋のことにずらす、
佐野さくら。


新しい生活へ向かう中村真美には、
言い出せないようです。


来週になったら引っ越す、
中村真美。


佐野さくらとゆっくりお別れできない
平日の朝に引越し
となって、謝ります。


空気の読めるやさしい空一が、
「前日の送別会」
を提案します。


「真美のカレーが食べたい」
と甘える佐野さくら。


それにノル空一。


「送り出されるのに、私つくんの?」
といいながらも
作ることに決めたようです。


そんな中村真美に甘える、佐野さくら。


「ノドの異変」への勇気
を充電しているようです。


踏み込むのが怖い、神代公平。


クラブ「S」では、
増村泰造と神代公平が話しています。


増村泰造が呼び出したのでしょうか。


神代公平に
佐野さくらのノドの検査をした
と告げます。


ノドの悪性腫瘍、ガンのこと。
最悪、ノドの声帯をとること。


佐野さくらが声を失う可能性に、
愕然とする、神代公平。


そんな神代公平に
「来週の火曜日の15時」
に予約が入っているから、
立ち会え、と告げます。


踏み込めない神代公平。


そんな神代公平に
佐野さくらの不安な気持ちを考えろ
と背中を押す、増村泰造。


言葉がでない、神代公平。


そんな神代公平に
「そんなに人間が怖いか?」
と踏み込む、増村泰造。


神代公平は素直に
「人の人生に踏み込んだり
踏み込まれたりするのは怖い」
と胸の内を語ります。


煮え切らない態度にキレル、
増村泰造。


これ以上イラつかせるなと
声を荒げます。


それを別の客の相手をしながら見る、
笹裕司。


「なんとかして来い!」
と神代公平を動かそうとする、
増村泰造。


湯浅志津子のカウンセリング


翌日の新宿総合病院。


湯浅志津子の部屋では、
神代公平と湯浅志津子が話しています。


恋人とケンカでもしたのか
と問いかける湯浅志津子。


カウンセラーモードで
踏み込まれないようにする、
神代公平。


湯浅志津子は言います。
「ただ傍に居てあげれば良い」と。


自分がカウンセリングを受けているようだ
と神代公平。


前回、病院の入り口から出てくる神代公平
に会わないように立ち去った佐野さくら。


直前まで「佐野さくらの失恋」
について話していた湯浅志津子は
佐野さくらの失恋相手が神代公平
だと気づいています。


これまで
神代公平と話しながら
神代公平や物語に影響を与えてきた、
湯浅志津子。


今回は「ただ傍に居ること」
をアドバイスします。


送別会の夜「野村健太のアドバイス」


場所は中村真美の部屋。


料理をしている中村真美、
手伝っている空一。


作っているのはカレー
のようです。


どうやら引越し前夜の
「真美の送別会」
の準備をしているようです。


中村真美の結婚式の案内状を真剣にみる、
佐野さくら。


勇気をもらっているようです。


招待状を出す相手がいないと嘆いていた、
中村真美。


招待するメンバーは決まったようです。


料理の手伝いが一段落した空一を、
小声で呼ぶ、野村健太。


「こういう時こそ、チャンスですよ」
「寂しい時こそ、傍にいてあげるんです」
とアドバイスをし、


「そうすれば、
空一君もお嫁さんゲット!」
と背中を押します。


それに対して
「野村さんはお金を積んだからっしょ!」
とストレートで失礼なことを言う、
空一。


テーブルに沈み込む、
野村健太。


中村真美や佐野さくらには内緒の
男同士の話だったようです。


中村真美は
「あんたがいたからここまで来れた」
「あんたが一緒だから踏み止まれた」
と佐野さくらに感謝をつげ、


自分の方こそと告げる、
佐野さくら。


じゃれ合いながら
共同生活最後の夜の時間を共有する、
佐野さくらと中村真美。


佐野さくらに
「結婚式のスピーチ」
を頼む、中村真美。


それに応じる佐野さくら。

中村真美は今だ
「佐野さくらが声を失う可能性」
を知りません。

中村真美のいない部屋

翌朝、
綺麗になっている想い出の部屋。

中村真美のいない、1人の部屋。

スマホでメモしていた、
お知らせが鳴ります。

2016年6月7日火曜日
15~16時
検査結果報告

会社に向かう佐野さくら。

会社で仕事をしている、
佐野さくら。

それを見守る神代公平。

そこへ滝川工場長が佐野さくらへ
午後は別の仕事の手伝いをしてくれ
と言いに来ます。

早退の日だと先週伝えていた佐野さくら、
それを忘れていた滝川工場長。

「人手足りなくて、まいっちゃう」と
思わず舌打ちして去る、
滝川工場長。

それを見守る神代公平の耳に、
増村泰造のセリフがよみがえります。
「同席してあげろ」と。

湯浅志津子にも言われた、
「ただ傍に居てあげれば良い」
という言葉。

神代公平が避けてきたこと、
人の心に踏み込む勇気。

神代公平は考えます。

渡辺涼子のアドバイス

料理教室では
教室に独り残る空一。

そこへ渡辺涼子が「事務員モード」
で教室を閉めるとやってきます。

空一の佐野さくらに会いたい気持ちを
代弁する、渡辺涼子。

「好きならちゃんと振り向かせなければ
ダメじゃない?」
と、ささやきます。

「どうすればいいんですか?」
と甘える空一に

「わたしに聞かないでよ!」
と一旦は突き放すものの、

「傍に居てあげればいいんじゃない?」
と結局は空一に助言をする、
渡辺涼子。

野村健太と同じく
「傍に居てあげれば良い」
と助言します。

空一と深い関係になった、
渡辺涼子。

都合の良いような空一との関係
を続けながら、
空一を応援しています。

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検査結果の報告


新宿総合病院。
増村泰造と佐野さくら。


会社を早退した佐野さくらは、
検査結果を聞きに来ています。


声帯の近くに出来ているガン
を指摘し、
「声帯を取る可能性」
を告げる増村泰造。


声帯を取るかどうかは
切ってみるまでなんともいえない
と告げます。


「中村真美の結婚スピーチ」
のことを告げ、
秋まで待って欲しい
と、佐野さくら。


「早くしないと転移の可能性が高まる」
と増村泰造。

もやもやしたものを抱え診察室を出る、
佐野さくら。

病院の受付前の待合椅子では、
神代公平が座っています。

声を掛ける神代公平、
返事をする佐野さくら。

言葉が出ない神代公平に、
歩き去る佐野さくら。

持てない踏み込む勇気

立ち去って行く佐野さくらを
神代公平は追いかけます。

「たいしたことなかった」
愛想笑いで心を固めて誤魔化す、
佐野さくら。

「増村から聞いている」
と神代公平。

佐野さくらは愛想笑いで話を合わせます。

「声、出せなくなるかも?」
「歌えなくなるかも?」
と素直な不安を口にする、佐野さくら。

「手術すればよくなる可能性があるって
増村も言ってた」
他人の言葉で慰める、神代公平。

「先生には関係ない」
「コレは私の問題」
と立ち去ろうとする佐野さくら。

「人の本気の気持ち」に踏み込めない、
神代公平。

自分の気持ちにも他人の気持ちにも
上手く踏み込むことができません。

本気でなければ
いくらでも器用に立ち回れる、
神代公平。

佐野さくらの本気の気持ちに
踏み込み答えようとします。

ただ傍にいる空一

神代公平は
「オレにできることは
何でもしたいと思っている」
と踏み込みます。

「好きになれっていったら
好きになってくれるんですか!?」
と言う佐野さくらに

春乃への想いからでしょうか?
過去の失敗からでしょうか?

何も言葉が出ない、神代公平。

「やさしくしないで!」
「ほうっておいて!」
と突き放されます。

あやまる神代公平に、
「先生にして欲しいことは何もない」
と告げる佐野さくら。

「人の心配をしている暇があったら
シェリルの曲を頑張ってください」
と告げる、佐野さくら。

笑顔で応援していると言います。

佐野さくらは
神代公平が自分のデビューのために
シェリルの作曲を引き受けたこと
を知りません。

すれ違い立ち去る、佐野さくら。
その後ろ姿を見送る、神代公平。

泣きそうな顔の佐野さくら、
バイクでアパートに帰ってきます。

空一が来ています。

「なんでおるんよ」
と泣きそうな佐野さくら。

様子がおかしい佐野さくらに気づきながら、
「良い肉をゲットした」
と陽気に話す、空一。

泣き出す佐野さくら、
「大丈夫か」
と抱きしめる空一。

「寂しい時に、ただ傍にいる」空一。
踏み込めない神代公平。

人間らしく悩む、神代公平。

クラブ「S」には、
神代公平が独りで来ています。

辛気臭い顔をしている
と神代公平に告げる、
マスター・笹裕司。

普段通りに振舞おうとする神代公平に、

「そういう、おまえも悪くない」

「波風が立つってことは、
人生が終わってないことだからな」

と勇気付けます。

「いいからさぁ、酒ちょうだい、酒」
と飲んだくれる神代公平に、

「お前、人間らしくなってきたなぁ」
とうれしそうな、笹裕司。

グラスを取ろうとする神代公平
の手を避けて、
乾杯するようにグラスを渡します。

神代公平は思い出します。
「先生にして欲しいことは、何もない」
という佐野さくらの言葉。

人の本気の気持ちに答え、
佐野さくらの心に踏み込もうした、
神代公平。

自分の心に深く踏み込まれようとして、
戸惑い迷走しています。

元気を見せる空一

中村真美のいない、佐野さくらの部屋。

泣きつかれて机に突っ伏し眠る、
佐野さくら。

その上には
空一が掛けた毛布があります。

机には
ノドの診断結果の報告書。

それをみる、空一。
起きる、佐野さくら。

顔を覆い、
「ハラ減っただろ?」
「何か作ってやるよ」
と泣きたい気持ちを抑えて、
元気な声で勇気付ける、空一。

「手術したくない」
「もし歌えなかったら、私なんか意味ない」
「生きてる意味がない」
という佐野さくらを、
はげます空一。

なおも佐野さくらは
「声が出なくなったら
真美のスピーチもできない」
と弱気です。

空一は勇気付けるように言葉を掛け、
「心配なら真美にはオレからいっておく」
と請け負います。

「言わないで」
「まだ、言わないで」
と佐野さくら。

野村健太の親との2世帯住宅
に引越し、
幸せだけど大変な中村真美
に心配を掛けたくないようです。

そんな佐野さくらに、
空一が行動に出ます。

「さくら」
「ちょっと、オレに付き合えよ」

2人の時間が始まります。

トレンド川柳

失敗が 頭をもたげ コッチ見て

片付いた 中村真美が 引っ越して

踏み込めぬ 本気の想い 怖がって

傍にいる 居て欲しい時 その時に

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