前回は第5話の「 物語の中盤 」の内、
「 行動の成果 」 など
をお送りしました。
着実にでている、空一の行動の成果。
佐野さくらは「 前へ進む 」ために
神代公平を心の支えにしています。
そこには、あの3人組の影がありました。
今回から物語の終盤です。
今回は「 物語の終盤 」の内、
「 ネックは神代公平 」
「 実感のない夢と現実的な夢 」
「 前へ進む速さの違い 」など
をお送りします。
「 実感のない夢 」への期待が重い、
佐野さくら。
佐野さくらを全速力で夢へと引っ張る、
神代公平。
「 前へ進む 」にも、
人それぞれペースがあるようです。
宍戸夏希は心配し、
佐野さくらの心を支えよう
としています。
ネックは神代公平
場所は宍戸夏希の診療室です。
宍戸夏希に動画を紹介する、佐野さくら。
再生回数3,659回。
再生回数は、
順調に伸びてきています。
再生して見せてという宍戸夏希に
恥ずかしいから自分が帰ってから、
と佐野さくら。
「 歌とギター、両方やったの? 」
と聞く宍戸夏希に、
「 ギターは先生 」
神代が手伝ってくれたと佐野さくら。
「 音楽から引退宣言 」をした神代公平が、
佐野さくらの音楽に積極的に関わっている
と聞き、
返事の声が硬くなる宍戸夏希。
佐野さくらとの初ライブの話も、
宍戸夏希にはすぐに言わなかった、
神代公平。
その時も宍戸夏希は、
クラブ「 S 」マスターの笹裕司にグチリ、
神代公平に文句を言いました。
「 社内報もやった 」
と報告する佐野さくらに、
返事の声が弾む、宍戸夏希。
佐野さくらの成長が先生として、
うれしいようです。
神代公平の話題が絡まなければ、
関係は良好ですね。
期待の重さ、「実感のない夢」。
佐野さくらは、
「 みんな私なんかに期待しすぎ 」
と、疲れた様子です。
カウンセラーモードで、
「 疲れちゃったの? 」と応じる、
宍戸夏希。
「 ギターとか歌とかやりたいと思っても
振りだけだったかも・・・ 」
と佐野さくら。
実感のない、ふわふわしたもの
だったようです。
「 やりたい曲とか聞かれても、
答えられなかった。」
と、佐野さくらは告白します。
道を自転車で帰る、空一。
前を部活帰りの集団が、
楽しそうに横切ります。
「 夢とか恵まれたヤツだけがみるもの
と思ってた。 」
「 親もいなかったし。 」
「 1度も考えたことない。 」
「 その日のことで精一杯で。 」
佐野さくらは、
告白してため息を吐きます。
道を歩く、中村真美。
何かを見つめます。
「現実的な夢」と「実感のない夢」
佐野さくらの視る夢は、
「 現実的な夢 」です。
佐野さくらの現実は、
天野空一と中村真美の3人だけの
狭い世界です。
3人だけの世界。
中村真美の結婚を機に、
この狭い世界から「 自立 」
する必要があります。
神代公平との出会い、
そして
自分の歌という
コミュニケーションの手段
によって前へ進んでいます。
しかし
グリスターミュージックの話
が潰れた時の態度から分かるように、
現実のこととしての実感
がないようです。
それもあって、
空一を怒れませんでした。
反対に中村真美は、
佐野さくらが音楽に出会ってからの成長
を実感していて、
メジャーデビューの夢も
現実のことと思っていました。
ですから、
その夢の可能性を潰した空一を
本気で怒りました。
佐野さくらが「 自立 」して、
歩いて行くためには、
歌の夢が現実の夢
になる必要があるのです。
実感のないことには、
本気になれませんよね。
宍戸夏希「心の休憩所」
「 何をしたいか、
どうしたいか分からない 」
という佐野さくらに、
「 色々重なって大変だね 」と宍戸夏希。
「 逃げ出したい 」
という佐野さくらに、
「 何から1番逃げ出したい? 」
と気持ちの整理をさせようとする、
宍戸夏希。
「 分かってる、
絶対に逃げ出しちゃいけないんだって 」
と自分に言い聞かせる、
佐野さくら。
宍戸夏希は無理しなくていいと
言い聞かせ、佐野さくらの頭を撫でます。
その言葉に首を振って拒絶する、
佐野さくら。
宍戸夏希は、
「 1個ずつ考えよう 」
となぐさめ、諭しています。
カウンセラーモードの宍戸夏希。
期待に押しつぶされそうになっている、
佐野さくらに気持ちを整理させ、
気持ちを軽くさせようとしています。
真面目な中村真美、宍戸夏希の待ち合わせ相手。
場所は、
中村真美の勤務先のキャバクラです。
休憩スペースに、同僚たちと中村真美。
中村真美は、1人離れて座っています。
お客さんをネタに話す同僚たち。
それを見てため息をつき、
自分の身なりを整える中村真美。
性格からか、適当に合わすことができず、
苦労しているようです。
場所はクラブ「 S 」です。
宍戸夏希が1人で飲んでいます。
カウンターの男性、
「 今日ひとりっすか? 」と食いつきます。
気持ちに気づかず、
「悪い?」と応じる宍戸夏希。
そこへ神代公平が到着します。
「 遅いんですけど!? 」
と絡む、宍戸夏希。
どうやら神代公平と待ち合わせ
していたようです。
一線引けば、良いものでもない。
宍戸夏希と待ち合わせをしていた、
神代公平。
「 しつこい女の子、ひっぺがしてきた 」
と言い訳します。
「 年寄りくさいこと言うようになった 」
と応じる宍戸夏希
「 臨床心理士やめたんだっけ!?」
「ミュージシャンだっけ!? 」
と神代公平に絡む、宍戸夏希。
「 得意のお説教か 」と神代公平。
ブレイクして落ち着く、宍戸夏希。
神代公平に伝えるべき本題
を切り出します。
「 佐野さくらがクリニックに
疲れている様子で来た 」
「 いっぺんに色々と頑張りすぎ。 」
「焦らせ過ぎでは?」
と宍戸夏希は忠告し、
神代公平は「 ギター教えているだけ 」
と
一線引いている発言をします。
神代公平は、
佐野さくらに対して1歩引いて、
大人の対応をしているつもりです。
しかし神代公平が進める物事の速さは、
佐野さくらにとって速すぎる
のかもしれません。
前へ進む速さの違い
宍戸夏希は忠告します。
「 夢中になると傲慢になる時がある 」と。
しかし神代公平は、
「 佐野さんが前へ進みたい気持ち
を手伝っている。 」
「 ギターも音楽療法の一貫 」
と態度を崩しません。
「 そっちが陽性転移? 」
と佐野さくらに恋しているのかと
ほのめかす宍戸夏希に、
神代公平は取り合いません。
「 空一君と張り合ってたりして 」
と宍戸夏希。
神代公平は
「 昔の自分と張り合ってたりして 」
と、若干ドヤ顔で告げます。
なんともいえない表情をする、
宍戸夏希。
昔の自分にチャレンジしていると告白した、
神代公平。
音楽に挫折した後の神代公平の辛さを知り、
神代公平にもう一度音楽をやって欲しい
と思っていた宍戸夏希だけに、
強く反対はできません。
「 過去の神代公平 」を乗り越えようと、
夢中でチャレンジしている神代公平。
人を動かすのが上手い神代公平。
夢中になると、人を動かしながら、
全速力で駆け抜けようとする傾向
があるようです。
それが他人の前へ進む速さを無視した、
傲慢なものに写ることもあるようです。
この神代公平と佐野さくらの
「 前へ進む速さの違い 」
は、物語に何をもたらすのでしょうか?
トレンド川柳
神代が 絡んでくれば ぎこちなく
実感が ない夢重く 圧し掛かる
暮らしてた 現実の夢 3人で
休ませる 心の整理 1つずつ
前へ行く 人それぞれの その速さ
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