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前回までにおいて、
フジテレビの月9ドラマ『 ラヴソング 』の
第1話の「 物語の中盤 」まで
取り上げました。


今回からは、
「 第1の終盤 」について書きます。


今回は
物語の終盤、全4回の内の第1回です。


今回のテーマは、
「 神代公平を頼る佐野さくら 」、
「 天野空一に甘える佐野さくら 」、
そして
「 神代公平の過去が垣間見える話 」
です。


終盤1「 佐野さくら 」、「 神代公平 」を頼る


佐野さくら、
吃音を短期間で直す決意をします。


神代公平からもらった名刺をもとに、
新宿総合病院へ。


神代公平は、
転がり込んだ宍戸夏希
(水野美紀さん演じる)
の助言をもとに、
「 あせらずに、直すより、
うまい付き合い方を覚える 」
ことを助言します。


宍戸夏希は、
言語療法士なのです。


佐野さくらは、
自分の決意を否定された
ように感じ、
またその気持ちを言葉にできず、
出て行きます。


この辺りのすれ違いは、
「言いたいのに言葉が出てこない」
という
佐野さくら自身の事情と、
佐野さくらの親しい人間関係に
神代公平が入っていないこと
によるすれ違いですね。


過剰な表現にならず、
サラッと流しながらも、
必要なことは
しっかり表現できてますね。


この後、佐野さくらは、
自分だけの手で吃音の克服
をしようとします。


終盤2「 佐野さくら 」、「 天野空一 」の助けを借りる


佐野さくらは、
かねてから話に挙がっていた
自分が新歓コンパの幹事になって、
店を決めることを、
自分の手で為し遂げようとします。


職場の同僚女性3人組に、
勇気を出して話しかけ、
新観コンパの店の場所の情報を
仕入れます。


そして
新観コンパの予約を、
自分で電話をかけてしようとします。


練習相手は、空一。


うまくできない、佐野さくら。


空一は、「 無理しなくていい 」と諭すが、
さくらの決意をみて、練習に付き合う。


終盤3「春乃の追悼会」


場所は、クラブ「 S 」での春乃の追悼会。
神代公平は、迷いつつも出席したようです。


そこで暗示される、春乃と神代公平の関係。
神代の大学時代のバンドメンバー5人の写真。
神代と春乃が仲良く歌う様子。


その追悼会で、大学時代のバンドメンバーのうち、
神代以外の男性メンバーが酒に酔ってステージへ。


ドラムの星田和夫、ベースの増村泰造。
陽気にセッションを始め、神代公平を誘います。


なかなか乗らない神代に、
宍戸夏希がキーボードで参加します。


そうするうちにクラブ「S」マスターの笹裕司が
ギターで参加します。


神代公平は、それを眺めつつ静かに飲んでいます。
ギターを手にする気には、なれないようです。

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「 終盤1・2・3 」のまとめ1


佐野さくらは、
中村真美の結婚までに
「 吃音 」を克服しようとします。


そして、
神代公平を頼りますが、
「 自分の決意を踏みにじられた 」
ように感じて、
怒って帰ります。


このすれ違いですが、
神代が宍戸夏希の助言を元に言っている
ことで、神代がいい加減という印象が
弱められています。


序盤で比較的ルーズなキャラクター
として、
神代が見せられていましたが、
コミカルになるでもなく、
どぎつくなるのでもない。


このサジ加減がうまいですね。


『 ラヴソング 』の大きなテーマは、
福山雅治さんのいうところの
「 等身大の人間ドラマ 」です。


その人間をじっくり描いて、
人間関係の機微を魅せる、
それが実現できているように
思えます。


「 終盤1・2・3 」 のまとめ2


神代が頼れない佐野さくらは、
天野空一に手伝ってもらいます。


この辺りの気安さは、
幼馴染の関係ゆえですね。


この場面では、
必死に練習しています。


場面は変わって、
クラブ「S」で、
「 春乃の追悼会 」
が行なわれます。


そこで、
神代公平のバンドメンバーが
全員で5人とわかり、
春乃がボーカルで、
神代公平も歌っていた
ことがわかってきます。


ギターを持つ気になれない、
神代公平の理由が、
思い出や想いを絡めて、
丁寧に描かれています。


次回は、
佐野さくらが成し遂げます。


そこでドラマが生まれ、
その後なにげない事で
事態は急展開するのです。


トレンド川柳


すれ違い ギャップが作る そのドラマ


空一が 成長守る その過程


追悼は クラブSにて 過去の夢


あの頃は 5人でバンド はしゃいでた


丁寧に 描きドラマで 魅了する







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