balance-1300335_640.png

前回は、
フジテレビの月9ドラマ『 ラヴソング 』の
第1話の「 終盤 」
の1回目でした。


今回も、
「 第1話の終盤 」について書きます。


今回のテーマは、
「 佐野さくらの成長の成果 」、
「 宍戸春乃の面影 」、
そして
「 佐野さくらの絶望 」
です。


終盤4 「 佐野さくら 」、成し遂げる


佐野さくらは、新観コンパの予約の電話をします。


1度目の電話は「 何も言えずに 」切られ、
2度目の電話でも何も言えません。


携帯に映る
「 中村真美との2人の写真 」
を見て勇気をもらおうとしますが、
どうすることもできませんでした。


そして、
自分に絶望して悶えます。


舞台は、居酒屋「 さしすせそ 」。


佐野さくらが、
新観コンパの予約をしようとした場所。


神代公平は、
佐野さくらが落とした無料券を持って、
居酒屋「 さしすせそ 」
に来ています。


そこでは、
佐野さくらが新観コンパの予約のため、
「 電話ではなく 」直接来ています。


つっかえながらも、
何とか無事に予約を取る、佐野さくら。


神代公平は、
それを見守っていました。


終盤5「 神代公平 」の努力、ごきげんな「 佐野さくら 」


舞台は、宍戸夏希の家。


宍戸夏希が帰ると、
神代公平は寝ています。


ふと見ると、
「 吃音についての本 」
があります。


神代公平が見ていたのでしょう。


神代公平の良い所が見れて、
うれしそうな宍戸夏希。


次の日、
佐野さくらは、職場へ。


ごきげんにくわえタバコをくわえ、
いつもの屋上へ。


それを見かけた神代も気になって屋上へ。


亡き母が好きだった『 500マイル 』
を聴きながら、ごきげんに鼻歌。


その姿と歌声を聴いて神代公平は、
亡き恋人?の宍戸春乃の姿を
見い出します。


佐野さくらに拒否された神代公平は、
佐野さくらを助けようと、
専門分野ではない「 吃音 」
についても熱心に調べます。


宍戸夏希は、
「 自堕落ではない神代公平 」
の姿を見れて、うれしいようですね。


佐野さくらは、
ほぼ自分だけの手で
コンプレックスである
「 言葉をしゃべること 」で
新観コンパの予約をとれて、
気分は最高潮のようです。


終盤6 何気ない言葉「 佐野さくら 」どん底へ


神代は去り、
女子社員3人組がやってきます。


佐野さくらが店の予約を出来たことを、
祝福しつつ、
よさそうなイタリアンの店があるからと、
場所変更をするように佐野さくらに告げます。


何もいえない、佐野さくら。
佐野さくらは、どん底に絶望します。


この辺りの何気ない悪意の味付けは、
脚本の倉本奏子さんの得意技ですね


現実的に有りうる会話で、
何も起こってないようで、
心の中はそうでないという。


心の機微の扱いがうまいですね。


この演出が、
ドラマ全体としては
「 等身大の物語 」
であり
「 ドキュメンタリー 」
ですので、
サラッとした印象ですよね。


そこに
倉本奏子さんの演出が
良い意味でのスパイスになっています。

Sponsored Link

「 終盤4・5・6 」のまとめ


この場面の魅どころは、
佐野さくらの「 成長と挫折 」
です。


ようやく自分の足で歩き出した、
佐野さくらは、
苦心して何とか成果を出します。


おそらく、
ほぼ自分のみで成果を出したのは、
初めてなのではないでしょうか。


有頂天になった佐野さくらは、
会社の屋上でタバコを吸いながら、
お気に入りの『 500マイル 』
を聴いて、
有頂天の気分です。


その姿を神代が見て、
亡き恋人である、
宍戸春乃の姿をだぶらせます。


その後女子社員3人が、
いつものように屋上に来て、
佐野さくらの意思をほぼ無視した
会話を始めます。


佐野さくらが新観の予約をしたことを、
サラッと祝い、
サラッと場所変更の提案をし、
「 愛想笑いの佐野さくら 」
の意思を無視して、
そのままその場で、
予約のキャンセルと店変更を
してしまうのです。


普通にあるような話ですが、
佐野さくらは、
「 中村真美の結婚スピーチ 」
の可能性を閉ざされて、
絶望します。


このなにげない絶望の魅せ方が
うまいですよね。


そのサジ加減が、
人間ドキュメンタリーとしての
『 ラヴソング 』
を成り立たせているのです。


トレンド川柳


その足で 500マイルを 歩き出す


だぶらせる その歌声に 亡き姿


有頂天 歩いていける 姉のもと


この足で 試練を超えて 晴れ晴れと


日常の 自然な会話 落とし穴


日常の 言葉その名は 絶望よ


サジ加減 人間ドラマ 阻害せぬ







Sponsored Link
………………………………………………………↑…-->