今回から7回にかけて、
フジテレビの月9ドラマ『 ラヴソング 』
の第1話について書きます。
今回は、「 物語の始まり 」について書きます。
始まりの部分では、
福山雅治さんの願いである、
「 等身大の人間物語 」
が実現できていることが
確認できました。
退屈なドキュメンタリーにならず、
かといってクドイ表現にならず、
サラッとしていながら
しっかりとスパイスが効いているのです。
序盤の「 神代公平 」
神代公平が泊まる女性の部屋から
神代公平が出て行くシーン
から物語は始まります。
前評判では、
神代公平役である福山雅治の、
ラヴシーンであり、だらしない姿
ということで、
評価しない声がありました。
しかし私的には、
見終わってみると、
福山雅治さんが望んだ
「等身大の物語」
として出来上がっている
ように思えました。
ベッドシーンも
あくまで
ドキュメンタリーの1部
として、
過剰にならず、
そして
神代公平のキャラ説明に必要なことを
説明調にならず、
さらっと魅せれています。
この辺りは、
脚本の倉本奏子さんの持ち味
が生きているのではないでしょうか?
序盤の「 佐野さくら 」
佐野さくらの魅せかたとしては、
「 困ると愛想笑い 」や、
会社での顔と
夏帆さん演じる中村真美に見せる顔
の違いによって、
その内部の葛藤を魅せています。
この微妙な心の動きの魅せ方は、
うまいと思います。
脚本の倉本奏子の持ち味である、
「 微妙な心の動きを描くこと 」
が生きてますよね。
会社では佐野さくらは、
木下ほうかさん演じる
滝川文雄工場長に、
コミュニケーション問題
が直らなければ、
クビと告げられ、
カウンセラーの神代公平に紹介されます。
その一方、佐野さくらを会社に入れた
駿河太郎さん演じる野村健太は、
営業が順調なようで、
木下ほうかさん演じる
滝川文雄工場長にも
評価されているようです。
野村健太は、
工場長の上の人にも顔がきく
ようです。
「 序盤 」のまとめ
序盤は、キャラクター紹介や、
その周辺環境の紹介ですね。
『 ラヴソング 』は、
「 等身大の物語 」ということで、
全体の印象はサラッとしてますよね。
でもその中で、
スパイス的に
それぞれの人物の「 心の動き 」
が細やかに散りばめられています。
そのことが、
ただのドキュメンタリーではなく、
ドラマとしての『 ラヴソング 』
を成立さえているように思えます。
脚本の倉本泰子さん抜擢の理由として、
視聴者目線の感性、
女性目線でのつくり込み
がありました。
視聴者目線については、
どの程度までスパイスを効かせるか、
というサジ加減に関係している
と思います。
スパイスを効かせすぎると、
ドキュメンタリー的な良さが失われ、
話がくどくなります。
逆にスパイスが少なすぎると、
物語が退屈になります。
そのサジ加減が絶妙ですね。
倉本さんが手がけた
『 隣のレジの梅木さん 』は、
濃い話で
好き嫌いがハッキリ分かれましたが、
今回の『 ラヴソング 』は、
スパイスが効きすぎず、
サラッとした話にピリッとして
適度なスパイスがあります。
その他のスタッフさんと
うまく協力しながら、
調整して作っているのかも
しれませんね。
次回は、第1話の中盤の、1と2です。
物語が大きく動く、キッカケが登場します。
トレンド川柳
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