前回は第3話の「 物語の中盤 」の内、
「 成長と再生のためのエネルギー 」
についてお送りしました。
それは
佐野さくらの成長を支えるエネルギー、
神代公平が再生するために頼るもの
についての話でした。
今回は
「 過去へのケジメのつけ方 」
についてです。
「過去にケジメをつけている」
つもりの神代公平。
しかしそれは、
「 過去から逃げている 」
とも取れる状態でした。
そんな神代の背中を、
笹裕司が押します。
佐野さくらの対抗心
場所はギターショップ。
ギターを受け取りに来たようです。
神代は届け先の住所として、
「 宍戸夏希の住所 」を書きます。
それをチェックする佐野さくら。
ギターを背負ってうれしそうな、
佐野さくら。
場所は病院の扉の外。
神代と佐野さくらは、練習しています。
佐野さくら、扉の側の宍戸夏希に気づきます。
扉は透明ガラスなのです。
佐野さくら、
宍戸夏希の方を見ながら
挑むように演奏します。
神代は宍戸夏希に気づいてないようですが、
まっすぐ前を向いて弾くように
佐野さくらを、たしなめます。
宍戸夏希は目撃し、
そして立ち去ります。
道を2人で歩く、神代と佐野さくら。
佐野さくらは宍戸夏希の診療室で、
宍戸夏希の職業意識に混じる、
嫉妬心に気づきました。
佐野さくらは神代に、
憧れとともに恋愛感情のような想い
を抱いてますので、
宍戸夏希に対抗心を燃やしています。
「過去へのケジメ」のつけ方
場所はクラブ「 S 」です。
神代公平はマスターの笹裕司に
何かを頼んでいます。
笹裕司は「 フューチャリングかな? 」
とかいって、話が噛みあっていません。
神代は、「 俺の名前がいらない 」
と紙を示します。
アマチュアライブの用紙の
プレイヤー欄には、
「 佐野さくらwith神代公平 」の文字。
神代は、自分の名前を外したいようです。
しかし笹裕司は取り合いません。
笹裕司も、
神代をいいかげん前に進ませたい
ようですね。
神代以上に人生経験を積んでますので、
うまい具合にかわしながら、
神代に「 覚悟 」をさせようとしています。
ライブのプレイヤー欄に
自分の名前を載せないということは、
かつてギターを手に取らなかったように
神代なりの「 過去へのけじめ 」
かもしれません。
しかし笹裕司や宍戸夏希から見ると、
それは「 過去へのケジメ 」をつけること
から逃げているように見える、
のかもしれません。
神代公平と佐野さくらのギャップ
そんな笹裕司は、
緊張した佐野さくらの様子を見て、
「 本当に聴いて貰いたい人のことだけを
考えて歌えばよい 」
とアドバイスします。
付け加えて
「 彼氏とか好きな男とかさ。 」
のセリフを聞くと、
佐野さくらは食いつきます。
そして神代の方をチラッと見ます。
神代に、自分の気持ちに気づいてもらいたい
ようですね。
神代は、「 自分に頭突きした人はどう? 」
と振りますが、
佐野さくらは嫌そうな表情。
神代は、気づいていて言っているのでしょうか?
どうもそんな気もします。
自分の職業意識、自分の年齢、自分の過去。
それらのハードルは高いようです。
マスターの笹裕司は、
「 好きなヤツのことを想って歌えば
お客なんかどうでも良くなる 」
と言います。
佐野さくらは食いつきます。
過去の影、噛みあわない会話
笹裕司は、
神代とバンドを組んでいたボーカルの
亡き宍戸夏希が言っていた、
と告げます。
神代は普通の話題のように装って、
返事します。
神代の過去の恋人の話題が出ましたが、
佐野さくらには察知されないように
しています。
佐野さくらは神代に、
「 先生がギターを弾く時は? 」
と聞きます。
神代は「 同じかなぁ 」
と言います。
佐野さくらは
「 歌う人のためじゃないんですね 」
と突っ込み、
神代は「 そういうわけじゃなくて 」
と言い訳します。
笹裕司は
「 ライブのことを教えてくれなかったと
宍戸夏希が怒っていた、
フォローしてやれ 」
と神代へ告げます。
噛み合った様な
噛みあっていないような会話ですね。
そして最初の話しに戻って、
神代は笹裕司に、
ライヴの出演プレイヤーの名前から
自分の名前を削れと言っています。
神代は、
治療の協力のためには音楽はできても、
自分の名前で音楽することには、
抵抗があるようです。
神代公平にとって過去は、
輝かしく変えがたいもの
でもある、
のかもしれませんね。
だから
自分だけ前へ進めない
のかもしれません。
神代公平は、「 過去を受け入れ 」
再生することができるのでしょうか?
トレンド川柳
恋敵 挑んで歌う 佐野さくら
削りたい 自分の名前 消し去って
背中押し 過去へのケジメ つけさせる
神代は 過去を引きずり 避けている
変えがたい 過去を受け入れ 再生す
「 第3話のあらすじから探る魅どころ 」は、こちらです。
「 第3話の序盤1・意識のギャップ 」は、こちらです。
「 第3話の序盤2・感覚のギャップ」は、こちらです。
「 第3話の序盤3・入れない空一」は、こちらです。
「 第3話の序盤ラスト・嫉妬 」は、こちらです。
「 第3話の中盤1・混じる嫉妬 」は、こちらです。
「 第3話の中盤2・成長と再生 は、こちらです。
「 第3話の中盤4・インパクト 」は、こちらです。
「 第3話の中盤ラスト・恋の中 」は、こちらです。
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