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前回は第3話の「 物語の始まり 」の内、
「 宍戸夏希の嫉妬 」
をお送りしました。


そこでは
嫉妬で彩られた
男性と女性の感覚のギャップ
が見られました。


今回からは「 物語の中盤 」です。


今回は
「 職業意識に隠れた宍戸夏希の嫉妬 」
です。


職業意識に集中して気づかない振りをする、
自身の嫉妬の感情。


その嫉妬は、
佐野さくらに察知されるのです。


宍戸夏希と雑談できる、佐野さくら


場所は宍戸夏希の診療室です。


佐野さくら『 500マイル 』を
ピアノで弾いて遊んでいます。


宍戸夏希は、
「 今日は音楽じゃなくてスピーチの練習 」
と言います。


佐野さくらはピアノの音を聴いて、
「 音良くなった? 」
と聞きます。


それを受けて宍戸夏希は、
耳が良いことを褒め、
自分をネタに雑談をします。


夏希のノーメイクで元彼に謝られた
というエピソードに佐野さくらは、
「 夏希はきれいで、ちゃんとしてる良い女 」
と褒めます。


佐野さくらは、宍戸夏希に対して
じょじょに心を開いてきています。


「 愛想笑い 」の防御はありますが、
宍戸夏希に自分の言葉掛ける
ことはできています。


治療する側とされる側
という人間関係ですが、


宍戸夏希の配慮によって、
佐野さくらとの関係は当初に比べて、
良くなっています。


恋の話、潜む嫉妬


宍戸夏希自身の話題から、
「 好きな人 」の話題になり、
宍戸夏希は「いる」と即答し、
佐野さくらにも話を振ります。


佐野さくらのうれしそうな、
どう話そうか迷っている
という表情を見て、
宍戸夏希は「いるんだ?」
と決めます。


佐野さくらは宍戸夏希に
「 付き合っている人はいるのか 」を聞き、
宍戸夏希は
「この年齢になると
付き合うとか分からなくなる」
と本音をこぼします。


宍戸夏希は佐野さくらの好きな人を聞くと、
佐野さくらはうれしそうに
「 秘密 」と言います。


自身の失敗談で佐野さくらの緊張をほぐす
という当初の目論見から少し外れ、
恋の話題に踏み込んだ宍戸夏希。


言語聴覚士としての宍戸夏希と、
1人の女性としての宍戸夏希が
交錯します。


それは職業意識の中に、
自身の嫉妬を潜ませるのです。


宍戸夏希の仕事、佐野さくらの警戒


宍戸夏希は、佐野さくらが神代に
特別な感情を持っていないか
という核心について聞きます。


深刻そうな顔の佐野さくら。


そこで宍戸夏希は、


「 もしそうだとしても
恥ずかしがることのない自然な感情 」
と伝え、


「 神代が佐野さくらを気にかけるのは、
仕事だから 」


「 たまに仕事上のやさしさを
恋愛と勘違いすることがある 」


と忠告します。


そしてホワイトボードに
「 陽性転移 」「 恋愛転移 」
と書きながら、
「 恋愛のような気持ちは自然に消える
と伝えます。


それを真剣に見ていた佐野さくらでしたが、
宍戸夏希が振り向くと、
見ていないように姿勢を直します。


宍戸夏希は言語聴覚士の仕事として、
「 陽性転移 」または「 恋愛転移 」
となることがある、
と佐野さくらに伝えます。


しかし佐野さくらは、
仕事以外の微妙な感情を
宍戸夏希の態度に感じ取って、
警戒しているようです。


出てきた嫉妬、佐野さくらの警戒


宍戸夏希の「 安心してね 」の言葉に、
佐野さくらは、
「 気持ちが消えなかったら? 」
と聞きます。


宍戸夏希は
「 2人の仲がどうこうなっていないんだから
今まで通りで良い 」
と助言します。


そして「 恋愛だって思い込むとつらいでしょ? 」
と言います。


佐野さくらは顔を歪めて「 別に 」。


宍戸夏希は「 でも彼が困るから 」
と切って捨てます。


宍戸夏希を睨む佐野さくら、
緊迫した雰囲気が漂います。


佐野さくらは、宍戸夏希に警戒しています。


ですから宍戸夏希の言葉を、
ただの治療上の言葉と受け取れず、
宍戸夏希の個人の言葉として受け取ります。


宍戸夏希が雑談で
自分の話題を話していたことも、
影響しているかもしれません。


個人的な感情と仕事上のことの線引きは、
特に心に関わる仕事の場合、
難しいでしょうね。

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佐野さくらの気づかい、宍戸夏希の仕事


緊迫した雰囲気の中、
佐野さくらは声をだして笑います。


「 私、若い人が好きなんで、中年より 」
と佐野さくら。


宍戸夏希は合わせて笑いながら、
「 ごめんごめん、私の勘違い 」
とノリます。


そして佐野さくらは、
席を立って帰る支度を始めます。


宍戸夏希は
「 スピーチの練習をするよ 」
と通常運転。


佐野さくらは「 そっか 」と
戸惑いながら戻ります。


緊迫した雰囲気は、
佐野さくらの気づかいによって
終わりました。


宍戸夏希もそれに合わせます。


それでも動揺している佐野さくらは、
席を立って帰ろうとします。


宍戸夏希は
本来の目的である、
スピーチの練習をすることを
仕事意識で告げます。


宍戸夏希は自身の嫉妬の感情に、
気づいているのでしょうか?


それとも気づいていないのでしょうか?


私は職業意識で誤魔化して
気づかない振りをしている、
が正解だと思います。


トレンド川柳


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