前回は
「 物語の中盤 」部分の内
「 宍戸夏希の診療室の場面 」
についてお送りしました
今回は、「 物語中盤の最終回 」、
診療所からの帰り道から
宍戸夏希の部屋の場面
まで書きます。
交錯する佐野さくらの想い、
宍戸夏希の願い、
神代公平の停滞。
神代公平が動き出せない理由
について、考えてみました。
それは逃げか、大人の対応か
帰りの電車で居眠りする、神代公平。
佐野さくらは、神代の方をちらちらと。
帰りのバスに乗る、佐野さくら。
バスの中でも、
神代のことが気になる様子です。
バスを飛び出し、神代の方へ。
神代に後ろから抱きつき、倒します。
いざとなったら強い行動に出ますね。
そういえば、
中村真美の上京時のバスから
天野空一をひき降ろしたのは、
佐野さくらでした。
佐野さくらは、神代に歌いたい気持ち
を伝えます。
そして、神代のギターで歌いたい
ということを、ひかえめに
「 神代にギターを頼みたい 」
と言います。
神代は、
「 (佐野さくらに対してではなく、)
そればっかりは無理で、
自分よりちゃんとしてギタリスト
を紹介する 」と言います。
佐野さくらは、
とぼとぼと帰ります。
神代は佐野さくらの気持ちが分かった上で、
自分が出来る(と思っている)ラインで
助けようとしています。
それは逃げなのでしょうか?
それとも、
大人の対応なのでしょうか?
神代を前へ押す、宍戸夏希
場所は、宍戸夏希の家。
神代公平は宍戸夏希に
「 佐野さくらを振り回さないでくれ 」
と言います。
自分をステージに上げるために、
佐野さくらを利用しているのではないか、
と疑ったのです。
それに対して宍戸夏希は、
自分は純粋に
佐野さくらの歌声を評価している 、
思い上がるな、といいます。
そして、
姉の宍戸春乃の姿と佐野さくらを
重ねるのが怖いのじゃないか、
と言い、
いいかげん前に進むように言います。
煮え切らない神代に宍戸夏希は、
佐野さくらからのメール、
「 あとは自分でがんばる 」
というメッセージを見せます。
それでも煮え切らない神代に、
「 姉のように
神代に利用されなくて良かった 」
と言い捨てます。
さすがに
心に突き刺さった様子の神代ですが、
佐野さくらと一緒にステージに立つ
とは言えないようです。
神代公平が動き出せない理由
神代公平が、
ここまで踏み切れない理由は
なんなのでしょうか?
音楽における「 自分の才能への諦め 」
でしょうか?
「 宍戸春乃への負い目 」でしょうか?
「 自分の年齢 」でしょうか?
「 音楽へのブランク 」でしょうか?
少なくとも音楽に関しては、
自信がない、
自分を信じられないようです。
佐野さくらに対しては、
「 7秒の勇気 」といって
背中を押す神代ですが、
自分の腰は相当重いようです。
たしかに
他人のことはよく見えても、
自分のことはあまり見えないものですし、
自分の行動は遅い、
ということはありがちです。
「 他人の心 」の助けには成れても、
「 自分の心 」には右往左往します。
神代が佐野さくらに言った
「7秒の勇気」は、
神代自身にブーメランのように
返ってきました。
神代は自分の心に折り合いをつけて、
前に進めるでしょうか?
トレンド川柳
思い切り 気持ちがあれば 即動く
逃げなのか 大人なのかは 五里霧中
とぼとぼと 断られての 帰り道
信じれぬ 自分の力 夢の跡
カウンセラー 自分の心 動かせぬ
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