lights-356001_640.jpg

浪曲に出会った、唐木恵子さん。


自分が生涯を賭けるものはこれだ、
と確信しました。


浪曲師に弟子入りするまでにも、
紆余曲折がありました。


芸の道で生きていくことは、
入り口の段階でも
覚悟が試されるようです。


今回は、
芸の道に入るまでの、
唐木恵子さんの苦労について
です。


唐木恵子さん、相談する


浪曲師になろうと決意した、
唐木恵子さん。


時に大胆に行動する唐木さんですが、
きちんと
段階を踏んで行動しています。


今回はまず、
浪曲師の国本武春さんに
相談しました。


その結果、
浪曲のテープを渡されて、
たくさんの浪曲を聴きなさい、
と言われたそうです。


何事にも、段階があります。


好きこそモノの上手なれ
という言葉があります。


芸事の修行は、
自分との戦いの部分がありますので、
好きではないことは、
長続きしないでしょう。


そして、
浪曲師になった後も、
浪曲を聴きこむということは、
必須です。


それを熱心にできるぐらいじゃないと、
浪曲師として成功しない
ということではないでしょうか。


浪曲のテープの中には、
2代目春野百合子さんの浪曲がありました。


後に、
唐木恵子さんが弟子入りする師匠です。


唐木恵子さん、念を入れる


持ち前の冷静さで、
他の人からも情報を聞いたようです。


色々な人から話を聞くことは、
調査の基本ですよね。


浪曲師ではなく、
落語の立川談志さんに聞いたそうです。


浪曲師という立場からではない、
そんな意見が聞きたかったんでしょうね。


お客さんとしての立場からのお勧めが
知りたかったらしく、
実際に聞く際は、
浪曲家になりたいことは伏せて、
こう聞いたそうです。


浪曲を聴くなら誰がお勧めですか 」と。


すると、
2代目春野百合子だ
と返ってきました。


立川談志さんに聞いたのは、
2代目春野百合子さんの浪曲を聴いた後
だったらしく、
その素晴らしさを体感済みでした。


そのため即座に、
弟子入りの決断ができたようです。

Sponsored Link

夜行バスに乗って、直談判へ


決断すると、
唐木恵子さんは速いです。


春野百合子さんは大阪にいます。
唐木恵子さんは、東京です。


東京から夜行バスに乗り大阪へ行き、
弟子にしてくれるよう、
直談判したそうです。


まず、夜行バス。
お金の節約のためですね。
弟子入りして生活していくのに、
お金を貯める必要がありますよね。


このあたりは、女性の方が現実的ですね。


次に、フットワークの軽さ。
決断したら、
東京から大阪まで即座に行きます。


感覚的に、
電波少年 』での無茶な経験も
生きているのでしょうね。


そして、「 直談判 」です。


たぶん、
アポはとってないのでしょうね。
これも『 電波少年 』的感覚も
生きているのでしょうか。
体当たりです。


しかし行った結果、
春野百合子さんは
「 やめたほうがいい 」。
なかなか認めてくれなかったそうです。


これは、
やさしい忠告でしょうね。


なかなか食べていくのが難しいようですし、
いい意味での試練ですね。


生半可な熱意と覚悟では、
続かないのでしょう。


しかし最後には、
「 ひとまず声を聞かせて 」
と言ってきたそうです。


いわゆる「 声調べ 」です。


実は下調べしていた、唐木恵子さん


実は唐木恵子さんは、
春野百合子さんにお願いに行く前に、
浪曲師の弟子入り 」について
図書館で調べていたそうです。


そして、
「 声調べ 」というテスト
があることが分かっていました。


そして、
春野百合子さんの演目の、
「 おさんぽ茂兵衛 」
を練習していたそうです。


唐木恵子さんらしい、慎重さですね。
行動する前に、
事前にポイントを絞って調べる、
重要なことなんですねぇ。


そうして、
その「 声調べ 」の結果、
どうにか大阪まで通う許可をもらえました。


しかしこの段階では、
正式な弟子ではありません。
「 通う許可 」だけです。


なかなか続かない現実を、
春野百合子さんも
知っているのでしょうね。


しかし、
お目当ての浪曲師の師匠に
稽古をつけてもらえるかもしれない、
段階までは来ました。



着実に前に進んでいますね。
たいしたものです。


この後、
唐木恵子さんの修行生活が始まります。


そしてその修行の結果、
今の浪曲師・春野恵子が存在するのです。


春野恵子さんの熱意を、
見習いたいものです。


トレンド川柳


芸の道 最初ではじく 師匠愛


慎重さ あわせて生きる 大胆さ


好きなこと 続けるほどに 浪曲師


夜行バス 大阪行きの 夢の道


生涯を 賭ける覚悟で 大阪へ

Sponsored Link
………………………………………………………↑…-->