前回は「物語の中編」
「後悔しないために」
をお送りしました。
手術までの時間を、
後悔しないために使うことにした、
空一と佐野さくら。
影から支える神代公平。
今回は「物語の後編」
「ちょっと良い世界」
をお送りします。
空一と一緒に
手術までにやりたいことをする、
佐野さくら。
7秒の勇気で前へ進み、
ちょっと綺麗になった世界。
新たなデモテープが出来ます。
すれ違う想い
場所は料理専門学校。
駆け込んでくる、中村真美。
空一を捕まえます。
「さくらのノドのこと、
知っとんじゃろ!?」
と怒鳴りつけます。
会社の屋上では、
紙飛行機を飛ばしている、
佐野さくら。
耳に響く増村泰造の声。
「声が残る可能性は10%もない」
イヤホンで『好きよ好きよ好きよ』
を聴きながら、
鼻歌を口ずさむ、佐野さくら。
『500マイル』ではないようです。
そこへやってくる、神代公平。
声を掛けます。
「返事を聞かせて欲しい」
と言う神代公平に、
分けが分からない佐野さくら。
空一から聞いてないのかと
確認する神代公平。
佐野さくらは何も聞いてない
ようです。
空一のセリフを思い出し
「たいしたことない」
と去っている神代公平に、
「シェルリルの曲」
のことを聞く、佐野さくら。
断ったと理由を誤魔化して告げる、
神代公平。
「苦しまずして栄光なし」
と好きな広島カープの黒田選手の言葉
で諭す、佐野さくら。
おちゃらけて謝る、神代公平。
神代公平の居場所
佐野さくらの部屋には、
中村真美と空一がいます。
どうやら料理専門学校から
帰ってきたようです。
空一を責める中村真美。
「心配させてくれ」と怒ります。
「佐野さくらの気持ちを分かってやれ」
と空一、
佐野さくらの気持ちを代弁しています。
会社の屋上では、
神代公平が今度こそ立ち去ろうとします。
立ち去る神代公平の頭に
紙飛行機をぶつける、佐野さくら。
神代公平は、投げ返します。
建物の外へどこまでも飛んで行きそうな、
紙飛行機。
最後には、着陸します。
場所は、新宿総合病院。
白衣を着ている、神代公平。
そこへ湯浅志津子が通りがかります。
車椅子を押すのは、
湯浅志津子に怒鳴られていた
看護師の女性です。
「あなたの居場所はここじゃない」
と諭し、
私にとって、あなたは代えのきく人
と突き放します。
そして
「特別な人」のために、すべきことをしろ
と背中を押して去ります。
後悔しないために
場所は、遊園地。
佐野さくらのやり残したことを
するようです。
ジェットコースターに乗る、
佐野さくらと空一。
泣きそうな空一を
「もっかい!」
と引っ張っていく佐野さくら。
お笑いライブで笑う、
2人。
路上ライブのチラシを道で配る、
空一。
料理専門学校で
渡辺涼子にも配ります。
「今日は行けない」
と告げる渡辺涼子。
今日はメガネを掛けておらず、
事務員モードではありません。
空一をからかいつつ、
「今日は本当にいけない」
と告げる、渡辺涼子。
聞き返す空一に、
「子どもに会う」
と、うれしそうに告げます。
そして
「会えなくても、傍に入れなくても
幸せでいてくれたら、それでいい」
と空一に語る、渡辺涼子。
何かを想う空一をよそに、
うれしそうに去る、渡辺涼子。
夜、路上でチラシを配る空一。
バレバレのさくら行為をしながらも、
呼び込みをする、空一。
その甲斐があって、
結構人数が集まっています。
手拍子の中の、佐野さくらの路上ライブ。
『好きよ好きよ好きよ』
ライブが終わり、走り去る2人。